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『飛ぶ教室』(ドイツ 2003)

この映画は次のような原作者の言葉の引用から始まる。

 どうして大人は子ども時代のことを
 すっかり忘れてしまうのだろう―
 
 子供というものは時にひどく悲しく
 不幸になってしまうということを―
 決して忘れて欲しくない
           エーリッヒ・ケストナー

原作者であるエーリッヒ・ケストナーは20世紀前半にドイツで活躍した詩人、作家であり、戦後は初代西ドイツペンクラブ会長を務めたドイツ文壇の中心的人物である。

『飛ぶ教室』は彼の作品の中でも、世界で30か国語以上に翻訳されている代表作の一つである。

ケストナーの児童文学小説としては他に『エーミールと探偵たち』『ふたりのロッテ』などが有名で、どちらも映画化されている。

この映画は原作とは時代設定が異なるために、かなり大胆に設定の変更や脚色が行われているが、冒頭に引用した言葉もしめしている通り、作者のメッセージには忠実であるという評価を受けている。

私としても、子供たちには独自の世界があるのだという事が見事に描かれている秀作であると思う。

前半は悪ガキどもが隠れ家に集まったり、敵対グループとケンカをしたりとドイツ版『グーニーズ』といった雰囲気である。

そして後半は、物語の核心となるクリスマスに子ども達が演じる『飛ぶ教室』という劇にまつわる物語に移り、それとともに子供たちの友情や葛藤が繊細に描かれており、泣かせるシーンもいくつかある。

季節がクリスマスであり、子ども達が合唱団に所属している設定のため、美しく感動的な合唱のシーンがあったり、ドイツというお国柄のせいか全体に品が良く仕上がっている。

原作はまだ読んでないが、この映画を見てぜひ読んでみたいと思った。

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