« 『戦場のメリークリスマス』からファーザー・クリスマスについて | トップページ | この聖き夜に~キリエ・エレイソン~ »

クリスマスの鐘

はやキリスト誕生の時は近づいて
 月影も見えず 夜のしじまはますます深く
 クリスマスの鐘の音は 丘から丘へ
さ霧のなかを 響き交わす

四つの村々に 四つの響き
 遠くからまた近くから 牧場こえ原野をこえて
 ぐあーんと太く ぽあーんと細く まるで
わたしと鐘のあいだに扉が立つかのように

風にのって 四つの音はそれぞれ調べを変え
 いまは膨らみ上り 次には低く窄まって
 平和と 善意 やすらぎと あわれみ
平和と善意 もろびとにあれと           

作=アルフレッド・テニスン 訳=小塩トシ子

『クリスマスの祈りと歌』 小塩 節・小塩トシ子 編
日本キリスト教団出版局 より

クリスマスの静けさと平和を美しい言葉で見事に表現している素晴らしい詩である。

クリスマスは静かな方がいい。

現代のクリスマスの騒がしい喧騒は、クリスマスの鐘の音をかき消してしまっている。

テニスンはクリスマスに鳴る教会の鐘の音を聴いて、この詩を詠ったのだろう。

ところで、教会の鐘は神に対する感謝と神に愛されている喜びを天にいる神に知らせるためにという意味を持っている。

そこで、クリスマス以外にも、礼拝や結婚式、葬儀の時などにも鳴らされる。

そのいずれの場合にも、鐘は神に対する感謝と神に愛されている喜びを意味しているのである。

この鐘の音をテニスンは「平和と 善意 やすらぎと あわれみ」の響きとして聴いた。

このような詩の世界では、この鐘を鳴らしているのは我々人間の側ではなく神である。

この神が鳴らす鐘の音は、心静に耳を澄ませる時、私たちの心にいつでも響いてくるものである。

どうか今年のクリスマスも、ひとりでも多くの人々の心に、この鐘の音が響きますように。

にほんブログ村
 哲学ブログ キリスト教・クリスチャンへ

人気blogランキングへ

 クリスマスの祈りと歌 クリスマスの祈りと歌
販売元:TSUTAYA online
TSUTAYA onlineで詳細を確認する

|

« 『戦場のメリークリスマス』からファーザー・クリスマスについて | トップページ | この聖き夜に~キリエ・エレイソン~ »

独白ではなく、対話として・・・」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/415506/38094918

この記事へのトラックバック一覧です: クリスマスの鐘:

« 『戦場のメリークリスマス』からファーザー・クリスマスについて | トップページ | この聖き夜に~キリエ・エレイソン~ »