おススメレビュー

A Man Beyond The Sky  by ジョー山中

またひとり、私の大好きなアーティストが逝ってしまいました。

映画『人間の証明』の主題歌「PROOF OF THE MAN」や、同じく映画『戦国自衛隊』の挿入歌「ララバイ・オブ・ユー」などで知られるジョー山中さん。

「魂を揺さぶる」という表現は、ジョー山中さんの唄に、まさに相応しい形容であったと思う。

大好きなジョー山中さんの曲の中でも、私が一番好きなのがこの曲です。

「A Man Beyond The Sky」 作詞・作曲:ミッキー吉野

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Kiss From A Rose - Seal 薔薇の接吻(くちづけ)-シール

Kiss From A Rose  薔薇の接吻(くちづけ)

There used to be a greying tower alone on the sea.
You became the light on the dark side of me.
Love remained a drug that's the high and not the pill.

かつて海のそばに古ぼけて灰色の塔があった。
君はぼくの心の闇を照らす光となった。
愛はハイなドラッグではあったが、錠剤ではなかった。

But did you know,
That when it snows,
My eyes become large and,
The light that you shine can be seen.

だけど知っていたかい
雪が降るとき、
ぼくの眼は大きくなり、
君が放つ光が見えるようになることを。

Baby,

I compare you to a kiss from a rose on the grey.
...kiss from a rose on the grey.
Ooh,
The more I get of you,
Ooh...................
Stranger it feels, yeah.
And now that your rose is in bloom.
A light hits the gloom on the grey.

ベイビー、
ぼくは君を薔薇の接吻(くちづけ)にたとえよう。
この灰色の世界で。
この灰色の世界での薔薇の接吻(くちづけ)に。
ああ、
君のことを深く知るほどに、
ああ、
その口づけは未知のものに感じられる。
そして今、君の薔薇は開き、
光が、灰色の暗がりを叩く。

There is so much a man can tell you,
..there....................woa...
So much he can say.
there's so much inside.
You remain,
you.......
My power, my pleasure, my pain, baby
To me you're like a growing addiction that I can't deny.. yeah.
Won't you tell me is that healthy, baby?

男は君に伝えたいことが多くあり、
彼が言いたいことが多くあり、
心の中に多くあり、
君はそのままでいる
君は・・・
ぼくの力、ぼくの歓び、ぼくの痛みを、ベイビー。
ぼくにとっての君は、
まるで逃れることのできないアディクションであり、
ぼくはそれを拒めない。
教えてくれないか、これは当然のことなのか、ベイビー?

I’ve been kissed by a rose on the grey
I’ve been kissed by a rose (on the grey)

ぼくは薔薇の接吻(くちづけ)を知っている。
この灰色の世界で。
ぼくは薔薇の接吻(くちづけ)を知っている。
この灰色の世界で。

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映画『セントアンナの奇跡』 監督スパイク・リー

セントアンナの奇跡

『セントアンナの奇跡』(原題:Miracle at St. Anna)は、『マルコムX』など人種差別を題材とした作風で知られる社会派の映画監督スパイク・リーによる2008年のアメリカ映画であり、ジェームズ・マクブライドによる史実を元にした同名の小説を映画化した戦争ドラマである。

この映画は、2011年現在スパイク・リーの最新作であり、各メディアによって最高傑作とも評価されている。

物語は、物語上の「現在」である1983年のアメリカ、NYの(黒人)郵便局員ヘクターが切符を買いに来た(白人)客をドイツ製の拳銃で射殺した所から始まる。

その後、物語の主な舞台はヘクターが経験した第二次世界大戦下のイタリア、トスカーナ地方での回想に移る。

最初に書いている通り、この物語はフィクションであるが、背景に幾つかの史実を含んでいる。

第一の史実とは、1944年8月12日、イタリア、トスカーナのサンタンナ・ディ・スタッツェーマ市で起きた、反パルチザンの掃討作戦を行っていたナチス・ドイツ軍による大量虐殺である。その犠牲となった者の多くは、女性や老人、子どもであった。

第二に、第二次大戦下のイタリア戦線でドイツ軍と戦った実在の第92歩兵師団、通称“バッファロー・ソルジャー”である。1万5千人のアフリカ系アメリカ人兵士で構成された部隊であり、「バッファロー・ソルジャー」の名は、もともと南北戦争時代、アメリカ合衆国陸軍第10騎馬連隊の会員に適用されたニックネームで、その後アメリカの黒人部隊は伝統的にこの名前で呼ばれている。

そして第三の史実はフィレンツェのサンタ・トリニータ橋の消えた彫像の頭部である。サンタ・トリニータ橋には1608年にメディチ家の結婚を祝って四季の彫像が作られた。しかし、1944年8月8日、ドイツ軍によって橋は爆破され、四季の彫像の一つ、プリマヴェーラ(春)の頭部が行方不明となった。

劇中では、これらの史実を背景に、複雑な人間ドラマが展開する。

登場人物たちの置かれている立場は、アメリカの兵士、イタリア人パルチザンのメンバー、戦争に翻弄されるイタリアの一般市民、失望した元ファシスト党員、ナチス・ドイツの兵士などであり、劇中その運命が複雑に絡み合うのであるが、それらの人々の殆んどが同じキリスト教信仰を持ち、全く違うそれぞれの立場でありながらも、同じ神に祈り、救いを求めていることが意図的に強調されて描かれている。

全くの主観であるが、この映画の一つのテーマは、人間一人ひとりの価値観の違いと現実の複雑性であると感じた。

つまり、同じアメリカの黒人兵士であるから、或いはパルチザンのメンバー、ナチス・ドイツの兵士であるからといって、類似した価値観を持っているということは現実にはないのであって、むしろ、同じ背景、同じ環境に置かれたとしても、人間というのは一人ひとり、全く違った価値観や考え方を持つということである。

すべての物語がこのような現実的な人間描写をするものであったら良いと思う。

以上は私の主観的感想であったが、もう一つ、誰が観ても確かなこの映画のテーマは、タイトルにもある“奇跡”である。

私の信仰によれば、「奇跡は神が起す」ものであり、それは事実であると思う。

この作品中では、奇跡にはもう一つ、「人間の信仰が引き寄せるものである」という側面が語られている。

ここで、私にとって、作品中最も印象深かった台詞を紹介したい。

この台詞を口にしたのは、物語のキーパーソンの一人であるトレインという大柄の黒人兵士であり、彼は純朴な性格であり、非常に単純なキリスト教信仰と正義感を持っている人物である。

「財産なんかいらない 偉くなくてもいい 信じさえすればいい」

彼はプリマヴェーラ(春)の彫像の頭部を大切そうに抱きながら次のように続ける。

「神様は人間の手でこれを作った でも形と目的を与えたのは神様だ そして、これを通して 別のものもくださる」

「何だと思う?」

「“奇跡”だよ」

この映画の多くの場面は、戦争の悲惨さと残酷さを描いている。

しかし、そのような闇の光景の中に、トレインの純粋さは穏やかな光となって、見るものの心に緩やかに差し込んでくる。

この作品の中で起こった奇跡は、物語のクライマックスに起こった「一つの奇跡」だけではなかったと私は考えている。

私にとってこの映画は、「“奇跡”とは一体何であるのか?」ということを考えさせられた、生涯忘れることのできない作品の一つとなった。

そこで私は、改めてこの作品はスパイク・リー監督の最高傑作であると宣言したい。

この作品で、彼は間違いなく“巨匠”と呼ばれる存在になったと。

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『飛ぶ教室』(ドイツ 2003)

この映画は次のような原作者の言葉の引用から始まる。

 どうして大人は子ども時代のことを
 すっかり忘れてしまうのだろう―
 
 子供というものは時にひどく悲しく
 不幸になってしまうということを―
 決して忘れて欲しくない
           エーリッヒ・ケストナー

原作者であるエーリッヒ・ケストナーは20世紀前半にドイツで活躍した詩人、作家であり、戦後は初代西ドイツペンクラブ会長を務めたドイツ文壇の中心的人物である。

『飛ぶ教室』は彼の作品の中でも、世界で30か国語以上に翻訳されている代表作の一つである。

ケストナーの児童文学小説としては他に『エーミールと探偵たち』『ふたりのロッテ』などが有名で、どちらも映画化されている。

この映画は原作とは時代設定が異なるために、かなり大胆に設定の変更や脚色が行われているが、冒頭に引用した言葉もしめしている通り、作者のメッセージには忠実であるという評価を受けている。

私としても、子供たちには独自の世界があるのだという事が見事に描かれている秀作であると思う。

前半は悪ガキどもが隠れ家に集まったり、敵対グループとケンカをしたりとドイツ版『グーニーズ』といった雰囲気である。

そして後半は、物語の核心となるクリスマスに子ども達が演じる『飛ぶ教室』という劇にまつわる物語に移り、それとともに子供たちの友情や葛藤が繊細に描かれており、泣かせるシーンもいくつかある。

季節がクリスマスであり、子ども達が合唱団に所属している設定のため、美しく感動的な合唱のシーンがあったり、ドイツというお国柄のせいか全体に品が良く仕上がっている。

原作はまだ読んでないが、この映画を見てぜひ読んでみたいと思った。

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『チャンス』(Being There)-1979年-アメリカ

この映画を見終えたとき、とても懐かしい、大好きな友人に再会したような気分になった。

また、こんな映画に今まで出会えていなかったことを残念にも思った。

矛盾しているが、そんな嬉しいような、勿体ないような気持ちになった。

どうやら私は、ひさしぶりに隠れた名作に出会ってしまったようだ。

以前からこの作品をよくご存知の方は、「隠れた」なんてとんでもないと仰るだろう。

主演は「ピンク・パンサーシリーズ」のピーター・セラーズ、競演には『愛と追憶の日々』でアカデミー主演女優賞を受賞したシャーリー・マクレーンと、往年の映画ファンにはそれだけで充分魅力的であろう。

しかしなにしろ、この作品が劇場公開されたとき私は2歳であるから、全く知らなかったことにもご理解頂きたい。

私はこの作品のDVDを何となく手に取り、ストーリーに魅惑を感じたというだけの理由で、何の予備情報もなくこの作品を見た。

パッケージの裏にはおおよそ次のような内容が書かれていた。

ワシントン郊外。主人が亡くなり、行き場のなくなった中年の庭師チャンスは町をさまようことに。彼は屋敷の外を知らず、草花をいじり続け、テレビだけを楽しみに生きてきた男だった。やがてチャンスは政治をも左右する財界の大物ベンジャミンと知り合う。

この作品の魅力は、作品全体に流れる雰囲気である。派手さは全く無い、そこがいい。

静かな時がゆっくりと流れている。

見ていて気持ちがいい、上品なユーモアが洒落た感じのするとても素敵な映画、そんな感じがする。

主人公のチャンスは超然としている無口な男で、尋ねられたことに言葉少なく答えるだけのことが多い。非常に丁寧なやさしい言葉遣いは知性を感じさせる。

しかし、作品中でははっきり語られないが、チャンスは知的にか精神的にか、明らかに障害を持っている男である。

チャンスは出生も明らかでない謎の男だ。

原題の「Being There」とは「ただそこにある(もの)」という意味で、主人公のチャンスを表わしている。

映画情報サイトの紹介文などには「傑作コミカル・ファンタジー」「社会風刺作」などの言葉が並んでいる。

確かにその通りの作品である。

この記事を読んでぜひこの作品を見てみようと思った方は、ストーリーについては私と同様に精々その程度の予備情報で見ることをお奨めする。

そうであるから、以下の情報も余計な先入観を与えてしまう可能性のあるものであるが、恐らくこのことを加えることで、この映画を見てみたいと思う方の層が広がると思われ、それこそ私の望むところであるのでほんの少しだけお節介な情報を加える。

私は後から調べて知ったのであるが、実はこの作品は、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りきを下敷きにした作品である。

そういえばBGMにアレンジされたリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはこう語った(1896年)』が流れていたのだ。

またこの映画のラストシーンは、私と同じキリスト教信仰を持つ者にとっては、非常に痛快で思わずニヤリとせずにはいられないであろう。

とは言っても決して宗教色の強い映画ではないのでそうでない方もご安心を。

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アニメ映画『銀河鉄道の夜』

宮沢賢治の同名の童話のアニメ化である。

『銀河鉄道の夜』は賢治の遺作でもあり、未定稿のまま遺されたことや、多くの造語が使われていることなどもあって、研究家の間でも様々な解釈が行われている。

幻想的かつ壮大なスケールと哲学的な疑問を投げかけていながらもそれと意識させない緻密なストーリーは、幻視者と呼ばれた詩人、賢治の真骨頂であろう。

今回紹介するアニメ映画は『あらしのよるに』などで知られる杉井ギサブロー監督による1985年の作品である。

この作品の最大の特徴は、漫画家ますむらひろしの原案とキャラクターデザインによって主要な登場人物が擬人化した猫として描かれていることである。

賢治の実弟である宮沢清六や多くの研究家は、当時この点に最後まで反発したというが、私としてはこの脚色こそが、この作品に幻想無比な雰囲気を与えているものであり、最大の魅力であると考える。

この作品の素晴らしさは、上述のような奇抜な脚色を加えていながら、原作の物語にのみ忠実であったのではなく、作品の持つ空気をこそ大切にしたことにあったのではないかと思う。

幻視者と呼ばれた宮沢賢治の詩的な言の葉と幻想的な映像とがみごとに絡み合い、この作品は二重の詩情を持っている。

映像詩という表現はこのような作品にこそふさわしい。

この映像詩に音楽をつけているのは、元YMOの細野晴臣である。

エンディングでは細野晴臣の音楽に合わせて賢治の詩集『春と修羅』の「序」の一節が朗読される。

わたくしといふ現象は
假定(かてい)された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです

『銀河鉄道の夜』のエンディングに、この一節が朗読されることは非常にふさわしく、私にとって大変好ましいものであると思われた。

私は賢治の研究者ではないので、賢治がどのような意味や隠喩を込めてこの一節をしたためたのであるのか、はっきりとしたところは解らない。

しかし、かつて10代の頃、この一節に初めて出会ったとき、詩人の偉大さというものを感じたのである。

この一節によって私は、詩人という存在が人間の実存に対するひらめきと深い洞察を持った存在であることを知った。

また詩人は魂の不滅を信じているのであると知ったのである。

現在の私はキリスト者であり、魂の不滅とそれ以上のものを信じている。

賢治は『銀河鉄道の夜』の中でキリスト教の救済信仰を取り扱っている。

もしいつか私が賢治の魂が今いる場所に行くことがあったなら、魂の不滅について、またそれ以上のものについて、彼とぜひ語り明かしたものである。

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We killed him. ―我々が彼を殺したのだ―

久し振りに映画を見た。

ジョン・トラボルタ、ダスティン・ホフマン競演の社会派ドラマ『マッド・シティ』。

新しい映画ではないが、面白そうな映画だとは思いつつ、これまで見るチャンスに恵まれなかった一本である。

<以下にはネタバレの可能性があります>

物語は、博物館の警備員を首になった男サム(ジョン・トラボルタ)が、ライフルとダイナマイトを持って、再雇用を願い出ている最中、元同僚の黒人警備員に対して、誤ってライフルを発射してしまった現場に、たまたま博物館に取材に来ていたローカルテレビ局のリポーターのマックス(ダスティン・ホフマン)が居合わせたことから始まる。サムは行き掛かり上やむなく、見学に訪れていた小学生たちを人質に取り、博物館に立てこもる事になってしまう。マックスは功名心に駆られ、サムをけしかけて、独占中継を始める。「自分の主張を世間に訴えるのだ!」と。しかし、だんだんとサムとの関係が深まるに従って、マックスは、職業を失い、自分の意図とは関係なく、凶悪犯の立場に追いやられてしまったサムに、同情をし始める。そして、事件の平和的な解決を目指そうと決心するが、、。時すでに遅し、博物館の周囲は、地元警察に加えてFBIが包囲し、全国からマスコミが詰め掛け、のみならず白人主義者たちや黒人運動化たち、はては出店まで立ち並び、お祭り騒ぎとなっていた。そして詰め掛けた人々は、それぞれに自分に都合の良いことばかりを語り、サムを或いは英雄、或いは危険思想を持った凶悪犯だと囃し立てているのである。『マッド・シティ』という表題は、この辺りの雰囲気を、非常によく象徴している。そして物語のクライマックスに向けて、気違い沙汰は加速して行き、事態はもう、サムにもマックスにも、コントロール不能になってしまう。

非常に良く出来た映画であったと思う。

私の個人的な考えではあるが、良い映画の判断基準のひとつは、物語のラストのインパクトではないかと思う。そしてこの『マッド・シティ』のクライマックスは間違いなくラストである。

「We killed him. ―我々が彼を殺したのだ―」

マックスの叫びが、取り囲む群集の中に吸い込まれて行く。私はこのラストシーンを見終えたとき、『地獄の黙示録』のラスト、カーツ大佐の「The horror.―恐怖だ―」という台詞を聞いたときと似た感情が湧き上がってくるのを感じた。

『地獄の黙示録』は私にとっても、また多くの映画ファンにとって特別な映画であると思うので、このような感想に、或いは賛同できない方々も多数おられることとは思う。

そのような方々には、これが単に、私の個人的な感情体験に過ぎないことを、是非ご考慮頂きたいと思う。

ともかく『マッド・シティ』は、見る価値のある、一流の社会派ドラマであると思う。

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マッド・シティ マッド・シティ
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映画『ファイティング・テンプテーションズ』

2 ゴスペルの映画といえばまず思い浮かぶのは『天使にラブソングを・・・』シリーズという人が多い事と思う。

しかし今回私が紹介したい映画はキューバ・グッディング・ジュニア、ビヨンセ主演の『ファイティング・テンプテーションズ』である。

ストーリー

ジョージア州の小さな町、モンテカルロ。幼いダリンは歌手の母親と伯母のサリーの家で暮らしていた。
サリーは町の人気者で、教会の聖歌隊のリーダー、母も聖歌隊で活躍していた。
ところがある日、牧師の姉、ポーリーナがプロの歌手である母をいかがわしい歌を歌っていると糾弾、聖歌隊から追い出してしまう。
やがて、母はダリンを連れて町を去る。
大人になったダリンは、ニューヨークの広告代理店で働くサラリーマン。
頭の回転が速く、口が達者な彼は、経歴にウソを並べ立て、身分を偽って詐欺まがいの人生を送ってきていた。
だが会社にウソをついていたことがバレてしまいクビに。
そんな彼の元へ、伯母の訃報が届く。葬式と遺言開示に出るようにといわれ、ダリンはモンテカルロに帰る。
サリーの遺言はダリンに聖歌隊を率いてゴスペル大会に出て欲しいというものだった・・・。

監督は『隣のヒットマン』(ブルース・ウィリス)『ホワイト・ハウス狂想曲』(エディ・マーフィー)など、絶妙なコメディで定評のあるジョナサン・リン、主演のキューバ・グッディング・ジュニアはトム・クルーズ主演の『ザ・エージェント』でアカデミー賞助演男優賞を受賞している名優であるが、彼の魅力はそんな大物に全然見えない「軽さ」と「明るさ」であると思う。

またビヨンセは言わずと知れた元「ディスティニー・チャイルド」の、人気、実力ともにNo.1の歌姫であるが、この映画で女優としての才能も開花させており、この映画に於いてビヨンセは、非常にリラックスした良い表情を見せている。

この顔ぶれだけで期待度満点であるが、この映画は期待を遥かに上回る秀作である。

なんといっても音楽が最高に良かった。私のお気に入りは、クリスチャン・ラップの先駆者T-Boneのスペイン語ラップが炸裂する"DOWN BY THE RIVERSIDE"である。メイン・ソングの"he still loves me"も良かった。

物語は、ゴスペルの原点である「教会」を中心に繰り広げられるのであるが、劇中のゴスペル大会のシーンでは、俳優ではない、本物の教会のクワイアーも多数登場しており、監督ならびに製作者のゴスペル・ミュージックに対する愛が感じられる。

またクリスチャンである私の目から見ても、劇中に展開される「教会の人間模様」は、コミカルであるけれどリアルであった。

最後になるが、『ファイティング・テンプテーションズ』(誘惑との戦い)というタイトルが良かった。この意味は作品を見てからのお楽しみである。

『ファイティング・テンプテーションズ』は、単なるコメディーではない。ゴスペル・ミュージックとその「産みの親」であるキリスト教信仰に対する、愛に満ちた映画であり、見るものに、その愛を共感させずにはおかない。

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ザ・ファイティング・テンプテーションズ Music ザ・ファイティング・テンプテーションズ

アーティスト:サントラ,ビヨンセ,ミッシー・エリオット,MCライト,フリー,デスティニーズ・チャイルド,アンジー・ストーン,エディ・リヴァート Sr.,T-ボーン,ゼイン,モンテル・ジョーダン
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映画 『バンディッツ』

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Movies_bandits2

今回紹介する映画は『バンディッツ』(1997年ドイツ映画)同じタイトルのアメリカ映画がブルース・ウィリス、ビリー・ボブソートン主演で2001年に公開されている(こちらも私的には普通に楽しめる映画でおススメではある)がまったく関係はない。

bandits - バンディッツ

・出演: カーチャ・リーマン, ヤスミン・タバタバイ, ニコレッテ・クレビッツ, ユッタ・ホフマン
・監督: カーチャ・フォン・ガルニエ

「ラン・ローラ・ラン」、「ノッキン・オン・ヘブンズドア」など新しいタイプのドイツ映画の先駆けとなった意欲的な作品である。

ストーリー

女性刑務所の中で結成されたエマ、ルナ、エンジェル、マリーの4人組ロックバンド「バンディッツ」(意味は「悪党」)は、ある日、警察のパーティーのステージに立つための護送中脱走に成功する。ここからそれぞれに強烈な個性を持った女4人の逃亡生活が始まる。逃亡中も「バンディッツ」はバンド活動を続け、クラブで演奏したり、警官に包囲されて人質を取って逃亡したり(勿論、これはバンド活動ではない)、そのうち「バンディッツ」の曲が電波にのり、行く先々で熱烈な歓迎を受けるようになる。しかし「バンディッツ」はやはり逃亡者、やがてもう逃げ切れない瞬間が訪れる・・・。

ドイツ版「テルマ・アンド・ルイーズ」とも評される、この映画を解りやすく、一言で評してしまえば「既存の権力体制に反発する破滅型のスタイリッシュ・ロードムービー」とでも言おうか。しかし、こんな陳腐な言葉では、この映画の素晴らしさを表現できない。

ハチャメチャだがテンポのよいストーリー展開と、それによくマッチしたロック・ミュージック。ドイツ映画であるため台詞はすべてドイツ語であるが、音楽はすべて英語である。

この映画の魅力の一つは、間違いなく音楽であるが、サントラは本国ドイツは勿論、世界各国でかなり売れたようである。収録曲は全部良いが、私の特にお気に入りなのは、オープニングで流れる(サントラでは9曲目)「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」と「パペット」(別バージョンで1、15、17曲目と3曲収録)である。

この映画を一度見たなら、誰もが女性ロックバンド「バンディッツ」の熱烈なファンにならざるをえないのではないだろうか。劇中の彼女達は、それほどに魅力的である。

バンディッツ ― オリジナル・サウンドトラック Music バンディッツ ― オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
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バンディッツ
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映画 『スモーキン・エース (SMOKIN'ACES)』

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                                                                                              『スモーキン・エース (SMOKIN'ACES)』のDVDが9/23にとうとう発売される。
『スモーキン・エース (SMOKIN'ACES)』
監督・脚本 ジョー・カーナハン
この映画は、観る前から絶対に面白いと確信していた。
それは監督・脚本のジョー・カーナハンと出演者にレイ・リオッタの名前を発見したからだ。
ジョー・カーナハンと言えば、今ハリウッドで最も期待されている新進気鋭、実力No.1(私的に)の若手映画監督であるが、日本での知名度はあまりにも低い。
カーナハンは本作品も含め、これまで3本の映画(すべて監督・脚本)を手掛けている。
第一作に当たる『ブラッド・ガッツ(BLOOD, GUTS, BULLETS AND OCTANE)』はインディペンデントで、日本ではビデオでのみリリース、後にDVDにはなっているらしい。
メジャーデビュー作となった第二作『ナーク(NARC)』も、日本での興行はいまいち振るわなかったようでDVDはリリースされているがレンタルビデオ屋で探すのはなかなか骨が折れる。
しかし、カーナハンの作品に外れは1作も無い!(私的に。。)
むしろそのすべてで度肝を抜かれてしまう。
今回の『スモーキン・エース (SMOKIN'ACES)』は、テンポの良い、ハイテンションのバイオレンス・アクションとブラック・ユーモアに溢れた、現代アメリカ的なエンターテイメント作品であると同時に、前作、前々作に展開されている独特の世界観カーナハン・ワールドとも呼べるような雰囲気を見事に踏襲している上に、多くの登場人物たちのそれぞれのストーリーを叙情的に表現している(音楽が効果的に使われている!)手腕などを見ると、確実に進化していると感じる。或いは、さらに奥深い実力をまだ「内に秘めている」ことを感じさせる。
ともあれ、本作品はカーナハンの本格的メジャーデビュー作品として、非常に重要な意味を持つ作品となることは間違いない。
非常に多くの個性が強い登場人物たちが登場するこの映画であるが、中でも私の一番のお気に入りは、ジェレミー・ピヴェン演じる、ラスベガスのスター・マジシャン、バディ・“エース”・イズラエルである。
タイトルの『スモーキン・エース』とは彼のことで、劇中“エース”は多数の凄腕の殺し屋たちに狙われるターゲットになる。そして“エース”はその登場シーンの殆どのシーンで、落ち着きなくカードを弄んでいる。
私的に、この映画の最大の見せ場は、監督カーナハン自身が、「この映画で一番感情的で、重要なシーン」と解説しているジェレミー・ピヴェン演じるバディ・“エース”・イズラエルがコンタクトレンズと格闘するシーンである。
ハイテンションなバイオレンスの吹き荒れる中に突如として“エース”・イズラエルの叙情的なシーンが挿入されている。そして、そのギャップにも関わらず、観客に抵抗を感じさせない演出の見事さに感服する。
間違いなくジョー・カーナハンは天才である。今後も天才ジョー・カーナハンから目を離せない!
スモーキン・エース DVD スモーキン・エース

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/09/13
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Music 「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,プロディジー,モーターヘッド,ストゥージズ,コモン feat.ビラル,スカル・スナップス,ニルトン・カストロ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2007/04/25
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DVD ブラッド・ガッツ

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2002/04/25
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DVD NARC ナーク スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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