この子らを世の光に
タイトルの言葉は、糸賀一雄(いとが かずお)氏の言葉です。http://www.biwa.ne.jp/~itogamf/date/index.htm
糸賀先生(氏は社会福祉の実践家であると共に教育者でした)は、戦後の混乱期の中で障害のある子供たちの福祉と教育に、文字通り一生を捧げた、日本の障害者福祉の先駆者であります。
そして先生の事業の根底には、何よりも深い愛がありました。下記のような先生の言葉に触れるとき、そのことがより深く実感出来ます。
「この子らはどんな重い障害をもっていても、だれと取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものである。人間と生まれて、その人なりに人間となっていくのである。その自己実現こそが創造であり、生産である。私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。『この子らに世の光を』あててやろうという哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。『この子らを世の光に』である。この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである」(「糸賀一雄著作集Ⅲ」より)
「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」。このたった二文字の入れ替えによって、糸賀先生は、まさに当時の社会の常識を覆すような大事業を成し遂げました。このような人物こそ、真に創造的な人物であると私は思います。
また、先生の残された多くの言葉には、先生と同じキリスト信仰を持つ私にとって、信仰の先達の言葉としても深く心に響いて参ります。
「愛は深めていけばいくほど、どこまでもどこまでも深まっていきます。
そしてそれは純化されていきます。
そのことを私たちは知っておきたいと思います。」
「 精神薄弱といわれる人たちを世の光たらしめることが学園の仕事である。
精神薄弱な人たち自身の真実な行き方が世の光となるのであって、それを助ける私たち自身や世の中の人々が、かえって人間の生命の真実に目ざめ救われていくのだ」
「すべての人間は生まれたときから社会的存在なのだから、それが生きつづけていくかぎり、力いっぱい生命を開花していくのである。 」
糸賀先生については機会があればさらに記事に書かせて頂きたいと考えています。
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